適切に分散化されたクレジットポートフォリオには、ハイイールド債とバンクローンの両資産クラスを組み入れるべきです。
クレジットサイクルの回復期においては、力強い企業収益の伸び、デフォルトの減少、格上げ、スプレッドのタイト化が見られます。
期待以上の企業のファンダメンタルズにも裏付けられているように、弊社のポジティブな2021年の経済見通しでは、強固なクレジットパフォーマンスとスプレッドを予想しています。
クレジットスプレッドには縮小の余地は未だありますが、デフォルトリスクが高止まりしているセクターもあります。
クレジット市場の下支えを目的としたFRBによる努力が功を奏して、レバレッジド・クレジット・セクターは3月に底を打って以来、素晴らしいパフォーマンスを見せています。
本サイクルにおける米国の投資非格付セクターのデフォルト率は15%に達する可能性もありますが、一方で、ここ数年見られなかったより良いエントリーポイントを市場は提供しています。
バンクローンは、スプレッド及び利回りはハイイールド債より優れている上、資本構成の中でより優先順位の高い地位にあることから、より良い投資対象ではないかと考えています。
ハイイールド社債のスプレッドとバンクローンのディスカウント・マージンは、FRBの利下げ局面に拡大する傾向があります。
景気後退が始まってから、ハイイールド社債とバンクローンの発行体にとってデフォルトの大きな波が押し寄せるまでに少なくとも12か月間の猶予期間があります。